小さな子どもがいたり、これから妊娠・出産を考えている家庭では、ライフステージの変化に伴い、出来るだけ子育てのしやすい土地に住みたいと考えることが増えるでしょう。しかし、地域によって子育て支援の充実度は異なりますし、その内容もさまざまなので、自分達にあった場所を探すことが必要になります。そこで今回は、長い目で見た時に親も子どもも安心して生活ができるおすすめのエリアをご紹介します。
子育て支援の大切さについて
地域によって子育て支援の充実度は異なりますし、子育て支援の内容もさまざまです。自分に合った子育て支援を受けることが重要になります。
子育て支援を受けることで、金銭面のサポートを受けたり子育ての悩みを共有できたりします。子育て中は孤独感を覚える人も多いのですが、子育て支援を通して「一人じゃないんだ」と感じられるのもメリットのひとつです。
このように子育て支援を受けることで、子育て中の親の気持ちの安定に繋がります。子育てする親のメンタルが安定することで、子どもも安心した環境で成長できます。子育て支援は、子育て中の親だけでなく子どもにとっても大きなメリットがある制度です。
子育て支援が充実しているエリア1:文京区
教育熱心な街として知られている文京区は、子育て世帯にとって住みやすいエリアです。東京大学や御茶ノ水女子大学などの名門校があり、勉学に力を入れたい場合にいい刺激を受けられるでしょう。通学路の安全配慮にも力を入れており、子どもの登下校も安心できます。23区内で最も犯罪件数が少ないという統計も出ています。
豊富な子育て支援
文京区は、「街全体で子どもを守る」といった意識を感じられる街です。子育て支援も充実しており、例えば、子育て中の親の不安を取り除くための「子育てサークル」や、ベビーシッターを利用する際に文京区が一部資金を負担する「子育て訪問支援」などがあります。
区が行っている「子育て短期支援制度」というベビーシッター制度もあります。料金も泊まりがけで24時間6,000円と、とてもリーズナブルなのが特徴です。
40以上の公園がある
文京区には40以上の公園があり、育ち盛りの子どもがのびのびと遊べる街です。駅から徒歩圏内で行ける公園が多く、電車に乗って公園巡りをするのもおすすめです。東京の中心部に位置しながらも、自然豊かな公園がたくさん揃っています。
噴水があり広々とした「大塚公園」や美しい景色が眺められ、カスケードのある「元町公園」など都会の喧騒を忘れさせてくれるような自然豊かな公園もあります。
子育て支援が充実しているエリア2:江戸川区
23区の中でも子どもの数が圧倒的に多いのが江戸川区です。待機児童の数も他の区に比べて少ないのが特徴で、子育てしやすい街として支持されています。住民によるパトロールなども行っていることから、防犯面でも安心できます。
江戸川区独自の支援が手厚い
江戸川区には、「子育てルーム」や区が運営している「共有プラザ」があります。子育て中の親の孤独感を解消してくれる嬉しい支援制度です。
区の認可を受けたベビーシッターが子どもを預かる「保育ママ制度」や江戸川区独自の「一時保育制度」があります。「よちよち応援隊」も江戸川区独自の子育て支援で、無料で区民のヘルパーが家事や育児を手伝ってくれます。
広々とした葛西臨海公園
江戸川区の代表的な公園で「葛西臨海公園」があります。東京湾に面していて、夏は水遊びが楽しめます。園内には水族館や大観覧車などもあり、休日の家族のレジャーにおすすめなスポットです。
教育施設も充実
江戸川区には「子ども未来館」という、図書館利用と体験学習ができる施設があります。読書から学んで実際に体験学習をするという反復学習が行えます。近くに教育施設があると子どもの知的好奇心を刺激できるのが嬉しいポイントです。
子育て支援が充実しているエリア3:世田谷区
大使館や有名人が多いことから警察による警護が厳しい世田谷区は、治安が良いのが特徴です。自然豊かで閑静な住宅街が広がっているので、23区の中でも特に子育て世帯に人気の高いエリアです。
全国初の産後ケアセンターを設置
世田谷区は、「妊娠期から切れ目のない支援」をキャッチフレーズとして掲げていて、全国初の「産後ケアセンター」を設置したことでも有名です。妊娠、出産、子育てのサポートに力を入れており、これから子どもを作ろうかと考えている夫婦にもおすすめできる街です。
「せたがや子育て利用券」という支援制度もあり、マタニティ講座が受けられたり、子どもを一時的に預けたりといったサービスが受けられます。
親子で楽しめるおでかけ広場
世田谷区には、多くの「おでかけ広場」があり、親子でおもちゃで遊べたり、子育て中の親同士のコミュニケーションがとれたりします。0~3歳の未就学の子どもと保護者、これから子育てを始める親が対象者です。イベントの際には料金がかかることがありますが、基本的に無料で利用可能です。
子育て支援が充実しているエリア4:杉並区
昔ながらの街並みが広がる杉並区は物価が安かったり、閑静な住宅街が広がっていたりすることから、家族が住みやすい街として高い人気を誇ります。杉並区一体が防犯に対して意識や注意喚起をしていることから、治安が良いのも特徴です。
子育てのしやすい街にするためにあらゆる施策を行い、平成30年度4月の時点では待機児童ゼロを達成しています。
自宅訪問にて産前産後のサポート
杉並区では、生後4ヶ月の子どもがいる家庭を対象に「すこやか赤ちゃん訪問」という子育て支援を用意しています。保健師や助産師、看護師が家に訪問して、授乳やスキンケアなど母子の健康や育児の相談をサポートしてくれます。
区から委任を受けたヘルパーが家事や育児をサポートする「産前産後支援ヘルパー」という子育て支援制度もあります。日中、家事や育児をする人がいない家庭が対象で、1時間1,500円とリーズナブルな価格設定です。
新しくオープンした下高井戸おおぞら公園
杉並区のおすすめの公園は、2017年にオープンしたばかりの「下高井戸おおぞら公園」です。広々とした芝生が一面に広がり、のびのびと遊ぶことができます。ネット状の遊具やローラーの滑り台、水遊びエリアなどさまざまな遊具がある公園です。隣には「下高井戸公園」もあり、1日中楽しむことができます。
まとめ
子育て支援は、家族がより良い生活を送るための制度です。金銭的な面であったり、精神的な面であったりと、さまざまな角度からサポートを受けられます。人との繋がりを感じることで子育て中の孤独感からも解放されます。しかし、住む場所によって子育て支援の充実度が異なるのが現状です。長期的な目で見て、子育て支援がある土地に引っ越すことも検討してみてください。