木に登っている金髪の女の子

「子育てのしやすい街」と聞いて、どのような景色が思い浮かびますか?公園がたくさんある街、地域ぐるみで子育てに参加している街、医療機関が充実している街…など様々な風景を想像されることでしょう。 今回のキーワードは「子育て支援」。各自治体が行っている特色のある支援制度をご紹介するとともに、子育てのしやすい街とは一体どのような街なのかについても考えていこうと思います。

子育て世代必見!各自治体が打ち出している驚きの子育て支援とは

勉強をする2人の女の子

現在日本では「子ども手当給付金制度」「乳幼児医療費控除」など、様々な子育て支援の制度が実施されています。

現在、国から受けられる支援に加えて「自治体が独自に定めた子育て支援」の内容に注目が集まっていることをご存じでしょうか? そこでここでは、子育て世代に嬉しい支援制度の一部をご紹介します。

義務教育無償化(山梨県早川町)

山梨県早川市は「日本で一番人口の少ない小さな街」として知られていますが、その分、子どもたちへの手厚いフォロー体制や充実した制度が実施されている街でもあります。

平成24年度から、町内の小中学校に通学する児童や生徒の「学校教材費」「給食費」「修学旅行費」といった義務教育にかかる費用を町が負担することに。

給食費は毎月5,000円程度かかりますし、修学旅行となれば数万円〜10万円ほどの費用がかかってくるので、それを負担してもらえるのはとてもありがたいですよね!

2人目以降の保育料無料(大分県豊後高田市)

大分県豊後高田市では、2人目以降の子どもの保育料がなんと「無料」になるという制度を実施中。

基本的には「3歳未満の第2子」の保育料が無料ですが、保育所または幼稚園に兄弟が在籍している場合は3歳以上であっても減額の対象(半額)になります。

第3子から無料にしている自治体は多いのですが、第2子から無料にしているところは珍しいもの。

「第1子が4歳・第2子が1歳」という場合では第1子の保育料のみを支払えばいいので、かなり助かりますよね。 また令和元年10月以降は認可保育園に通う3歳児以上の子どもの保育料が無償化になるので、高田市の支援制度と組み合わせると「保育料がゼロになる」という世帯も出てくることでしょう。

出産祝い金として最大50万円分の商品券贈呈(茨城県北茨城市)

北茨木市では、様々な子育て支援制度が充実しています。

中でも嬉しいのが、出産祝いに贈呈される商品券!第1子・第2子は1万円分の子育て応援商品券ですが、驚くのは第3子以上の金額です。

  • 第3子 10万円
  • 第4子 30万円
  • 第5子以降(1子につき) 50万円

このように、産めば産むほど貰える商品券の金額が上がり、第5子では50万円。10人目なら驚きの100万円ということに!

その他にも、小学校入学祝記念品としてランドセルの贈呈・住宅整備・奨学金支給事業など、子どもの年齢に合わせた支援制度で継続的に子育てをサポートしてくれるのが魅力的です。

子育て支援が充実しているおすすめの街

ウインドサーフィンをする人

日本には自治体によって様々な子育て支援が実施されていますが、ここでは子育て世帯への支援が充実しているだけではなく、子どもを育てるための魅力的な要素がぎゅっと詰まっている街をご紹介します。

栃木県宇都宮市

栃木県宇都宮市は、2018年の「共働き子育てがしやすい街ランキング」で堂々の全国1位を獲得している、子育て支援に力を入れている街のひとつです。

共働き子育ての場合には「保育所に入所できるかどうか」ということが何よりも重要になってきますが、宇都宮市では平成29・30年と2年連続で待機児童ゼロを達成。

自治体が総力を挙げて仕事に復帰しやすい環境を整えているため、子どもを入所させたい時に入所できるのは助かりますよね。

また、18歳未満の子どもや妊婦がいる世帯には協賛店舗や施設で使用することができる割引カードが配布されるので、家計の助けにもなるでしょう。

その他にも「母子が気軽に集える子育てサロンやふれあい広場」「子育てについての相談窓口」「ひとり親家庭へのサポート」「児童館」などを充実させることによって、幅広い層の子育て家族を応援しています。

神奈川県藤沢市

神奈川県藤沢市は湘南の中心地で、辻堂や鵠沼が有名ですよね。おしゃれな街並みに海や山が共存し、閑静な住宅街も多数存在しています。

そんな藤沢市は「主婦が幸せに暮らせる街ランキング」で1位を獲得したほどで、子どもを持つ多くの女性が藤沢での生活に満足しているという調査結果が。

http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/150303/lif15030310110005-n1.html

  • 自然がたくさんあるので子どもをのんびりと育てることができる
  • 寺や寺院などの歴史的建物も多く、風情が感じられる
  • 学校や保育施設、図書館などの公共施設が多い
  • 交通アクセスがよくて便利
  • おしゃれな店が多く、買い物や遊びに困らない

そして、藤沢市内には公立・私立を合わせると、なんと「17校」もの高校があります。様々な特色を持った高校から自分の通いたい学校が選べることは、子どものやる気UPにもつながるでしょう。

また、図書館やプール・トレーニングルームなどの公共施設も多く、大型ショッピングセンターも充実しているので買い物にも困りません。

マリンスポーツ好きの有名人などはわざわざ都内から湘南に移り住むなんてケースもあり、抜群の住みやすさと利便性のよさが伺えます。

島根県仁多郡奥出雲町

日本で2番目に人口が少ない県と言われている島根県の中に、もののけ姫「たたら場」のモデルになった小さな街があります。

その街の名は「奥出雲町」。

奥出雲町では美味しい野菜やお米が作られていますが、過疎化抑止のために様々な子育て支援計画が実施されている街でもあります。

  • 10万円の出産祝い金
  • 割引サービスが受けられる子育てパスポート券発行
  • 不妊治療助成金
  • 保育施設の充実
  • 障がいのある子どもへの手当や給付

人口約1万人の奥出雲町では、広大な自然の中でのびのびと子育てができる環境が整えられています。

というのも奥出雲町内には11の保育施設があり、その中には「全園児数が10名程度」という驚きの少人数制施設も。

都心とは異なり使用できる土地が広いので、保育施設の中も驚くほど広々としているのが特徴的です。

遊戯室は隅から隅まで走るのが大変なほど広く、園庭も全園児70名ほどが一斉に遊んでも気にならない大きさです。

広々とした環境で子育てができるのはもちろん、奥出雲に住んでいる住民は皆フレンドリー。街全体で子育てをしているような、昔ながらの心暖かい交流を持つことができる素敵な街です。

そもそも「子育てがしやすい街」とは?

芝生の上で赤ちゃんを抱きあげる女性

ここまでは「子育て支援が充実している街」「子育てにおすすめの街」についてまとめてきましたが、そもそも「子育てがしやすい」とはどういった意味合いなのでしょうか?

認可保育園が充実していて待機児童数が少ない

「子育てがしやすい環境」とは、保育施設が充実していて仕事復帰のタイミングに合わせて子どもをさっと入所させることができるかどうかです。

特に共働き世帯にとっては、待機児童が多すぎるという理由で引越しまで検討してしまうほど深刻な問題になっていますよね。

保育施設には国が認可している「認可保育施設」と、認可されていない「無認可保育施設」が存在しています。

所得に応じて保育料が定められている認可保育施設とは異なり、無認可保育施設では驚くほど高額な保育料を請求されるケースも少なくありません。

このことから、認可保育施設が充実している街は子育てがしやすい街と考えてもいいでしょう。

医療機関や医療費控除制度が充実している

0〜5歳くらいまでの子どもは、とにかくよく体調を崩します。

「発熱」「ウイルス感染」「中耳炎」「鼻炎」「皮膚トラブル」等々、挙げればきりがありません。

小児科や耳鼻科が充実している街では、セカンドオピニオンも含め、子どもの医療先を多方面から考えることができるので安心できます。

また、医療費控除の対象年齢も自治体によっては「中学生までは完全無料」「月の上限1,000円」というように異なります。

子どもには病気や怪我がつきものなので、できるだけ医療費控除を完全無料にしてくれる街だと助かりますね。

公園などの子ども向け施設が豊富

公園や児童館など、子どもが遊べる施設が多いことも子育てがしやすい街の特徴です。

  • 図書館
  • プレイルーム
  • 公園
  • 児童館

など、子どもが集まりやすい場所はママ友を作るきっかけにもなりますよね。 特に児童館や室内のプレイルームが充実していると、天候が悪い日でも思いきり遊ばせることができて便利です。

自治体が子育て支援を積極的に行なっている

自治体によって、子育て支援に力を入れているかいないかが分かれます。

子育て支援を積極的に行っている自治体では、そこで働く職員の応対態度やマナーもしっかりと行き届いている傾向に。

「子どもの検診時に親身になって話を聞いてくれた」「個別に電話をかけてきてくれた」など、自治体の保健師さんなどが積極的にママのサポートをしてくれると、悩み事があっても相談しやすくなります。

子育てには様々な悩みがつきものなので、できるだけ専門知識を持つ人たちとつながることで、ママ自身の不安解消にもつながっていくでしょう。

子育て支援は自治体によって様々!入念な下調べが欠かせません

女の子が持つカラフルなHAPPYのロゴ

金銭的なサポートをしてくれる自治体から保育施設の充実化を強化している自治体など、子育て支援の内容は各自治体によって様々でした。

「子育てしやすい街」の概念は、人それぞれに異なるもの。

共働き世帯では保育施設に入りやすい街がいいでしょうし、金銭的なサポートが手厚い街は出産によって退職されたママには非常に助かるのではないでしょうか?

各自治体では、ホームページ内にどのような子育て支援内容を実施しているのか記載が必ずあります。

特に引越しや移住を考えている人は、事前に支援内容をしっかりとリサーチしておくことが欠かせません。

 

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