煌びやかなネオン街や爽快と立ち並ぶビル群、最先端の流行がひしめき合う東京に、就職や結婚などの関係で引っ越してきた方も多いのではないでしょうか。
ですが、東京は便利で快適な環境でありながら、満員電車や物価の高さ、雰囲気などに窮屈さを感じてしまう方もいるようです。

「東京での仕事は手放さずに、自然を感じたい」という方に今人気な地域のひとつが「葉山」です。葉山は、程よい大きさの町の中に海や山、フォトジェニックなスポットが全部まとまった場所です。湘南と呼ばれる地域の中でも、最も海と山に隣接している地域となります。
今回は、葉山に移住するメリット・デメリットを詳しくご紹介します。

葉山への公共通勤機関はこれ

葉山には電車が通っていません。「不便ではないか?」と考える方もいるかもしれませんが、お隣の町、逗子市にはJR逗子駅と京急新逗子駅があり、通勤する方の多い朝には10分に1本のペースでバスが出ているので問題ありません。
JR横須賀線の逗子駅を利用する場合、東京方面・新宿方面へそれぞれ乗り換えなしでの通勤・通学が可能なのが大きな魅力です。東京へ行く場合も新宿へ行く場合も、乗車時間は約1時間です。逗子駅発の電車も全体の2割程あるため、それに乗れば座って通勤ができます。
この他、京浜急行の新逗子駅(逗子・葉山駅)も隣接してますので、JRで人身事故などがあった場合にも京浜急行を利用することが可能です。

葉山は住みやすい?

葉山はとても落ち着いた町です。相模湾に面している一方で、内陸は山となっているので海も山もある町ということになります。このロケーションのおかげで、葉山には別荘や企業の保養所などが多く建設されました。このことで、商業地としてではなくリゾート地としての特性が強まり、静かな街として知られています。

三浦半島といえば海ですが、それだけでなく公園も整備されています。眺めのいいところ、花が咲き乱れる公園など、長く親しまれている緑地が至るところにあります。
平坦な道が多いのも魅力的です。ベビーカーを押して生活するのにガタガタな道や坂道の多いでは過ごしづらいでしょう。

山の中に住むのか海の近くに住むのかなどにもよりますが、葉山の気温は、全体的に”冬は暖かく夏は涼しい”といえます。夏の日中は日が沈むと一気に気温が下がり、夜はクーラーをつけなくてもいいほどです。山からのマイナスイオンや海と山の持つ豊富な水分が、逗子や葉山に涼しさを与えてくれています。

葉山は子育てしやすい?

警備の厳しい天皇や皇族の別荘があることも関係し、葉山町全体は治安もよく藤沢市などと比べると待機児童の数も少ない町です。自然が多く小中学校も徒歩圏内にあるため、子どもを育てる場所としてもおすすめの町です。

逗子といえば「海」をイメージする方が多いかもしれませんが、実は山などの自然も多い地域です。池子の森や二子山、田越川には自然の生物が多くいます。
室外での遊びは子どもたちの貴重な体験となり、知的好奇心や感性を豊かにします。子どもだけでなく、親も自然に触れることでストレスが軽減されるといった魅力があります。

葉山の学校の多くには広々とした運動場や体育館などもあり、のびのびと学習することができます。治安の面でも安心で、葉山警察署によると平成30年の犯罪件数は8月末で53件です。全国的に見ても犯罪件数の少なさが特徴の町といえます。御用邸(皇室の別邸)があるため町の大きさの割に警察署の規模が大きく、町中でパトロールしている警官の姿もよく見られるようです。
葉山では、町自体子育て支援にも力を入れています。ここでは各施設について詳しくご紹介します。

子育て支援センター「ぽけっと」

「ぽけっと」は、子育て親子の交流の場です。施設内では親子でゆっくり過ごす場が設けられ、他の親子とも楽しく交流ができます。センターで直接あるいは電話で子育てについての悩みなどの相談ができるので、初めての子育てに戸惑うママにとって心強い味方になってくれます。小学校就学前の児童の一時預かりの援助も受けられます。

葉山市役所の広報担当が100名に任意で調査した葉山の市役所のアンケートでは、「心の健康状態」のチェック項目の他に「悩んだときに相談できる相手がいるか」という質問項目を作ったところ、100人中91人が「相談できる相手がいる」と回答しました。町が子育てについての悩みに関する専門の相談機関を設けており、安心して過ごしている方が多いようです。

たんぽぽ教室

たんぽぽ教室は、未就学の子どもに小集団の中で生活してもらい、「生活習慣、遊び、運動、コミュニケーション」などの力をつける手伝いを行う施設です。幼稚園、保育園と連携をとり、修学までの子育ての心強いサポートをしてくれます。

子育て費用の助成制度

葉山では、子育てを応援する助成制度を設けています。0歳から小学校6年の子どもまでは通院と入院、中学生の場合には入院の医療費助成制度も利用できます。子どもの急な病気やケガなどによる医療費のサポート体制があるのは魅力ですよね。

児童手当もあり、何かとお金のかかる子育てに現金という形での支援も行っています。
支給対象は中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育している方で、支給額は3歳未満の場合一律で15,000円(月額)です。3歳以上小学校修了前の場合、第1子、第2子で、10,000円(月額)、第3子以降は15,000円(月額)です。中学生は一律で10,000円(月額)が支給されます。
支給条件や所得制限限度額一覧は葉山町のホームページを参照してみてください。

葉山居住の不便さは?

これまで葉山に住むメリットをあげていきましたが、実際に生活するうえではデメリットも考えなければなりません。ここでは、葉山に住む際に不便な点についてご紹介します。

海の近くに住むと塩害を受ける

季節や風向きなどによっても差はありますが、塩害を受けることが多く、洗濯物は基本的に室内干しという家がほとんどのようです。外壁のこまめな清掃を行い、防水性が高い塗料を塗っておくと塩害に対し予防をすることができます。

もうひとつの問題は、湿気です。海からの湿気、山からの湿気など相模湾に囲まれた独特の海陸風(かいりくふう)があることで、洗濯物が乾きにくいようです。締め切っていると家の中の湿度が80%を越えることもあるようです。葉山に住む場合は除湿機が必要になるかもしれません。

移動手段として車が必要

葉山はまとまった買い物ができる場所が少ないので、車を使ってショッピングに出ることになります。逗子方面には大型のスーパーがないため、品数豊富なスーパーやディスカウントストアなどで買い物をしたい場合は、横須賀中央方面に行く必要があります。

このようなデメリットはありますが、車を使えば「OKストア」のようなディスカウントストアにも買い物に行けるので、休日を活用して買い溜めしておくと良いでしょう。

まとめ

今回は、葉山の住みやすさなどについてご紹介しました。海や山など、豊かな自然は目の保養になりストレスを和らげてくれます。子どもにとっても、自然でのびのびと暮らせる環境でしょう。葉山には都内のような喧騒はありませんが、アクセスにおいては問題もなく、「便利さと豊かさ」を両立させることができる地域といえます。実際に住むことを検討している方は、メリットとデメリットを踏まえたうえで検討してみてください。

参考:
https://www.longingplace-houseguide.com/housing_condition/access.html

逗子や葉山へ移住しよう!失敗や後悔する前に覚えておきたいメリットデメリット


http://town.r-store.jp/archives/677
http://www.chome-kngw.net/hayama/hayama_sumiyasusa.html

気になる?自然あふれる環境での子育て事情。キーワードは「生きるチカラ」【長野県信濃町レポート】


https://chintainomori.jp/sumai/

【要注意】神奈川県湘南エリアの外壁塗装は『塩害』対策を行いましょう!

葉山に住むメリット、デメリットと家賃相場と物件相場


https://www.city.zushi.kanagawa.jp/citypromotion/voice/02.html
 

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